クリ、栗、クリ!
栗の花が満開です。
栗林があるのですが、この時期はとにかく栗の花の香りがすごい。
花は夜に強く香るものらしく、夜に一歩家の外に出ると、むせかえるほどの香りが暗闇に充満しています。
栗の花はよい蜜源です。
が、日本ではあまり人気がないらしいです。
あの独特な花の香りがはちみつにもそのまま出てかなり個性の強い蜜になるので、おだやかな薄味好きの日本人の口にはあまり合わなかったのか…。
この近辺で養蜂をやるおじさんたちも、「栗が入るとだめだ」と一様に言います。
栗の蜜は人間用には絞らないけれど量はとれるので、蜂の餌用に取っておくんだそうです。
一方、イタリアやフランスなどではこの個性が逆に人気なんだとか。
日本でも最近はブルーチーズやウォッシュチーズのようなクセの強いチーズが食べられるようになってきたように、はちみつも個性的なタイプが市民権を得る日が来るかも…?
私は個人的には栗の蜜は嫌いじゃないです。
というか、けっこう好きです。
ただ、確かに強烈は強烈なので、食べ方は選ぶと思います。
クリームチーズと一緒にハード系パンに合わせる、というのが鉄板。
それから、マスカルポーネチーズやバニラアイスにとろりとかける、とか。
クッキーに焼きこむのもなかなかおもしろいです。(オーブンで焼いてる間、部屋中に香りが充満する!(笑))
ま、人もはちみつも、個性が強い方がいいですね!
ちょっと用事で東京に行ったので、はちみつ専門店のラベイユに寄ってきました。
このお店は、品揃えもさることながら、スタッフさんもすごく知識豊富で、その上全品味見させてもらえるというはちみつワンダーランドです。
(ただし、3、4種類味見していると甘さでのどが痛くなってくるので、水を持参した方がいいかも…)
さんざん味見しまくって、今回は以下の3種を購入。
左から、栗、マヌカ、アーモンド。
栗はイタリア産。
カラメルみたいな色!味も芳醇!香りも芳醇!そしてテクスチャーはねっとり!
とにかく全方位的に個性的です。
日本の栗とヨーロッパの栗は種類が違いますが、うちで栗の蜜がとれたら比較してみたい。
今回のヒットはアーモンドでした。
はちみつなのにアーモンドの味がします、まじで。
パンに塗って食べると…
おいしすぎる…。
買わなかったけれど、他に、マンゴーみたいな味の沖縄産はちみつとか、黒糖みたいな味のレッドヒースとか、驚くべき味のはちみつがたくさんありました。
はちみつというものの概念を覆されるお店です。
はあ、奥深いな、はちみつ…。