養蜂の入門書
みつばちを飼うにあたって、いろいろ本を読みました。
こんな感じ。
初心者向けのhowto本って、意外とないんです。
養蜂をざっくり紹介しているだけのごくごく浅い本か、
はたまたやたら狭い範囲(女王蜂の育成方法、とか)だけを掘り下げた専門書か。
そんな中で、写真右の『養蜂大全』は、「燻煙器の使い方」や「内検のしかた」が写真付きで説明されていてとても重宝しています。
これから西洋みつばちを飼い始める!という人にはぜひおすすめしたい。
養蜂技術の進歩や環境の変化があるので、あまり昔の資料はいまいち役に立ちません。
それと、外国の本も参考程度だと思った方がいいです。
写真上『ミツバチの教科書』(そもそも原題はThe Bee Bookであって、「ミツバチ」に限定せず「マルハナバチ」全般についての本です。なので、養蜂の実務を学びたい人には向きません。でも、絵や写真がいいし、読み物としては面白いです。)と、写真中『英国流ホビー養蜂のすべて』(この本は翻訳がひどすぎるのでおすすめできない。)は、イギリスの本なので、当然蜜源植物も異なるし、天敵も異なります(日本の養蜂の最大の敵であるオオスズメバチが存在しない。うらやましい!)。
その上、イギリスでは巣箱もラングストロス式(日本やアメリカで一般的に使われている巣箱)ではなくナショナル式とかいう英国独自の様式だったり。
養蜂は欧米の方が本場なので当然資料も桁違いに多いのですが、そういう意味で、外国の本を読んでそのまま日本での養蜂にあてはめるわけにはいかないのが難点です。
ウェブサイトなら 浦添養蜂場さんのサイトが勉強になります。
ここも内検から採蜜まで各プロセスを写真付きで細かく説明してくれています。
ただしここも沖縄の養蜂場さんなので、植生、天敵、寒さ対策 etc.ではちょっとあてはまらないこともあります。
とはいえ。
養蜂家が10人いれば10通りのやりかたがあるといわれるそうですが、確かに、新しい巣枠を入れる位置ひとつとっても、本によって書いてあることが違うんです…。
その上、Kさんの言うことはさらに違う…。
どれが100%正解ということはなくて、自分ちのみつばちたちの様子を見ながら試行錯誤していくものなんだろうなあと思います。
が、燻煙器すら途中で火が消えてしまう自分…。
まだまだ修行が足りぬ!