No bees, No life!~養蜂日記~

みつばちたちに振り回される養蜂初心者のあれやこれやの記録です。

オオスズメバチのゼリー寄せ

オオスズメバチのゼリー寄せ、もとい、オオスズメバチの樹脂固め、です。

 

採蜜するつもりが、梅雨入り直後の雨降りが続き、しかもこの週末は風も強くて大荒れ。

とてもみつばちの巣箱をあけるコンディションにはありません。

そうこうしているうちにクリの花が咲いてしまう…

(↑クリ蜜が入ると味が変わるので、クリ前=春の蜜、クリの後(クリ含む)=夏の蜜 として販売しています。)

…と気持ちは焦るものの、お天気のことなのでどうしようもないですね。

そんなわけで、今日もせっせと樹脂標本作り。

 

春から仕掛けているペットボトルトラップに大物がかかりました。

オオスズメバチの女王バチ(サイズ的に)と思われます。

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いやーでかい。

とにかくでかい。

こんなのに刺されたくないなあ。

 

捕獲直後。

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いい面構えです。

(この後速やかに樹脂に埋められます)

 

みつばちの話よりもスズメバチの話が多いような気がするこのブログ…。

次は採蜜の話が書けるとよいのですが。

 

Betty群、復活!!

冬越しに失敗し、超弱小群になり果てたBetty群。

Kさんには捨てろと言われたものの、わずかに残ったはちたちを見ると、女王ばち(←はちが少ないのですぐ見つかる)も生きながらえていて、どうにも可哀そうで見捨てることはできませんでした…。

しかし、春になって、隣のAmyがどんどん卵を産んで勢いを増しているのに、Bettyは卵を産む気配なし。

秋からがんばってきた働きばちたちは力尽きてどんどん死んでいき、みつばちはどんどん減っていき、B群は消滅の危機。

 

↓ちなみにこれは完全に冬越しに失敗したCathy群の春の様子。

リアル「そして誰もいなくなった」です。

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ある日、Amy群のはちたちがどっさりBetty群の巣箱に群がって、しかも巣内に自由に出入りしているらしき様子が見られました。

「これは、もしかして盗蜂(強群のはちたちが弱群の貯蜜を盗むこと)?」と思ったものの、人間にできることは特になし。

巣を開けてみると、

なんかはちが増えてる…。

Amy群のはちが入り込んでいるから?

その割には毎日いるんだけど?(盗蜂なら、盗んだらすぐ自分ちに戻ると思われる)

もしやあれはAmy群の分蜂だったのか?

そして分蜂群がB群の巣箱に居ついたのか?

だとしたらもともといたはずのBettyはどこへ?

 

なんだかよくわからないけど、春先の瀕死の状態は脱したらしいB群。

しかしあいかわらず産卵の気配はなし。

隣ではAmy群がどんどん卵産んでどんどん王台つくって勢力拡大しまくりです。

そこで。

Amy群からさなぎがたくさん入った枠を1枚持ってきてBetty群に入れてみました。

それと、王台も2、3個切ってきてBetty群の枠の適当なところにくっつけてみました。

(王台はみつろうでできているので、すぐくっつきます)

 

そのまま待つこと数週間。

その間にAmy群の分蜂騒ぎがあったりしていたのですが…

ある日Betty群を内検したところ、

おや?王台のフタがあいてる?

これはもしや、適当にくっつけた王台から女王ばちが羽化したのでは?

Betty群に雄ばちはいないけれど、隣(Amyんち)でうざいほど雄ばちが産まれているので、女王ばちが羽化していれば交尾する可能性も無きにしも非ず…!!

 

でも花粉をたくさん運んでる様子もないし、どうなのかなー

と期待しすぎないようにしていたのですが。

 

先週末、内検したら。

なななんと!!

幼虫がいるではないか!!

 

Betty、ふっかーつ!!

(まあ、本当は女王ばちはBettyじゃなくてAmyの娘なんだけど。)

 

うっかり、幼虫を見て涙をこぼすところでしたよ。

この調子で、がんばれ新Betty!

雄ばち、がんばれ!

Amyが分蜂した後の群。

巣箱の中では、Amyの娘Emilyが羽化しているはず、です。

 

今日、Emily群の巣門前が妙に騒がしいなーと思ったら、

雄ばちがわんさか。

ぶうーん、ぶうーん、と羽音がやたらうるさい。

みつばちの雄雌は、見ればすぐわかります。

 

左:雌、右:雄 

@樹脂標本。

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雄は雌より一回り大きくて、黒っぽく、目も大きくて、

まあなんというか、ハエっぽい…。

体がでかいので羽音もうるさいです。

やっぱりハエっぽい…。

 

みつばちの群は完全に分業制で、雄ばちは働きばち(=雌)の仕事(蜜集め、幼虫の世話、巣の掃除と増築など)は一切しません。

雄ばちは、遺伝子の伝達(=女王との交尾)ただ1点のみを目的として生きています。

なので、普段は働きばちにごはんをもらいながら、巣の周りをぶらぶらしているだけのニート暮らし。

ぶらぶらしながら、新女王ばちが羽化して交尾飛行に飛び立つのをただひたすら待っています。

(女王ばちが交尾飛行に出るのは人生で一度だけ。雄ばちたちはその貴重なチャンスに賭けています。)

 

さて、交尾飛行に出る可能性があるのはEmilyとBetty(正確には、Betty群に入れたAmy群の王台から生まれた女王)です。

分蜂で旧女王が旅立ってから2、3日で新女王が蛹から羽化し、それから1週間~10日くらいで成熟すると交尾飛行に出かけます。

Amyの分蜂から10日経ったので、計算上Emilyは交尾飛行に出かけてもよさそうな頃合い。

そんなわけで、Emilyんちの前で、ぶんぶん言いながらひたすら出待ちする雄たち…。

「黒山のひとだかり」という言葉がありますが、雄ばちは体が黒っぽいので、集まると妙に黒くみえます。

 

うまくいくといいね!

スズメバチトラップ 春ver.

去年の秋に散々お世話になったペットボトルトラップ。(←スズメバチ捕獲用)

今年は張り切って春から仕掛けています。

トラップも新しいのに作り変えましたよ♪

 

誘引液は安定の 酒+酢+砂糖+ぶどうの皮。 

配合割合はとっても適当です。

↑去年いろいろ試してみたけど、配合により特に有意差が見られなかったので…。要するにどんな配合でも捕れる。

 

仕掛けた当初はハエしか入らなかったので心配したけれど、数日経って液体が発酵してくると、スズメバチがじゃんじゃんかかります。

あっという間に液体はスズメバチの死骸で真っ黒。

死骸がたまりすぎたため、死骸を踏み台にして液体からの脱出に成功する奴が出てくる始末…。(グロいので写真は自粛)

 

仕掛けた直後。

うーん、ペットボトルもピカピカ。

これのために息子の友人からファンタのペットボトルをもらってきたのだよ。

 

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ブドウの皮がなかったので、今回はメロンの種です。

仕掛けて3時間で、もうキイロスズメバチ1匹が餌食に。

いい仕事しますね~。

 

春は冬眠明けの女王バチがうろうろしているので、うまくいけば女王バチが捕獲できます。

女王バチ1匹捕れば、秋のスズメバチ数千匹(つまり群れ1個分)に値します。

 

というわけで、今日もみつばちを守るためスズメバチの捕獲にいそしむ(?)ペットボトルトラップでした。

 

 

分蜂しちまった

3群いたはちですが、秋にダニにやられてCathy群が滅亡し、冬越しがうまくいかなかったBetty群が弱体化しているため、元気なのはAmy群だけになってしまいました。

(ちなみにBetty群は、見捨ててしまえというKさんのアドバイスを無視してなんとか立て直しを図ってします。うまくいくかは不明。)

(あと、もう1群新たに導入しました。Debbyと命名。)

 

なので、今年ははちみつよりも群れを増やすことに尽力しよう!と思ったのですが…

女王が見つけられないままワタワタしているうちに…

Amy群が「分蜂」してしまいました…。

 

分蜂とは、はちが自分たちで群を増やそうとすることで、

まず、女王ばちが仲間を半分引き連れて新天地を求めて旅立ちます。

残った巣箱では新女王が育てられており、2、3日後に羽化して、残り半分の仲間と新しいコロニーをつくります。

分蜂すると、旧女王と働きバチの半分がどこかへ行ってしまい失われる(西洋みつばちは、オオスズメバチのいる日本では野性化できない)上、残った巣箱のはちも貯蜜も大幅に減るので、養蜂家にとっては大打撃です。

ゆえに、養蜂家の春の重要な仕事として、分蜂の阻止があるわけです。

 

分蜂を阻止するためには、とにかく王台(女王ばちの幼虫が育つ巣房)を見つけ次第つぶす、という作業をひたすら繰り返します。

が、群を増やすためには、あえて王台を作らせて、分蜂直前に旧女王を別の箱に移すことで人工分蜂させる必要があり、

そのために王台をつぶさず残していたのですが…

はちに先を越されてしまった、という次第。

 

とはいえ。

ラッキーなことに今回は、近所の人が「はちが集まってるぞ」と知らせてくれて、しかも近くの低い木にはちが集合していたため(分蜂するときは、新天地に移動する前に木などに蜂球を作る)、はちたちを新しい巣箱に強制的に収容でき、Amyを失わずに済みました!(かなり慌ててはちを回収したため、写真撮り忘れる... )

 

Amyの新巣箱。

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蜂球を木から移したときに葉っぱがたくさん巣箱に入ってしまいました。

翌日(今日)見ると、葉っぱが巣から出されていました。

はちたちはせっせと新しいおうちのお掃除をしている様子。

 

一方、Amyが前にいた巣箱。

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巣門前になにか落ちてますよ。

 

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おお、これは!

 

王台の蓋です!!

巣箱の中では、おそらく新女王(Emilyと命名)が王台をやぶって羽化したのでしょう。

 

…ちなみに蓋は3個落ちていました。

みつばち界では「1巣箱に1女王」ルールがあるので、同時に3頭羽化していた場合、女王同士で殺し合いをし、勝利者1名が群の新女王になります。

というわけで、戦いに勝った強いはちが女王になっている、はず。

 

Amy →分蜂して新しい巣箱へ。

Betty →弱体化しているので、立て直しを図り中。

Cathy →×

Debby →新しく導入。

Emily →新女王がこれから交尾飛行に出る予定。

 

今日は雨なので内検はできず。

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明日は晴れるかな?

はちのえさ

今日は、はちのえさを作りまーす。

 

◆材料◆

・えさのもと(養蜂問屋から購入。ビール酵母とかホエイタンパクなどが入っている。つまりタンパク源。)

・砂糖

・お湯

 

◆作り方◆

お湯を沸かして砂糖を溶かします。

カップ2杯のお湯に対しなんと砂糖1.6kg。

ほんとに溶けるんかいな…と思いましたが、それなりに溶けました。(若干ざらつきあり)

そこに、えさのもとを投入。

よく混ぜてペーストにします。

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トレイに分注して固めます。

いちごのパックやらお菓子のトレイやらを総動員。

高さ1cmくらいに収めないと巣箱(巣枠の上桟に乗せる)に入りません。

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見た目も香りもきなこペーストみたいです。(注:おいしくないけど)

実際、えさのもとがない場合はきなこと砂糖を混ぜてお湯に溶かしてもOKらしい。

…って、まんま、きなこ棒じゃん!

なお、はちが集めてくる花粉も、舐めてみるときなこに似た味がします。

 

一晩おいてしっかり固まった(逆さに置くので、固くないと巣箱内に落ちてしまう)えさは、1個ずつ巣箱に入れてはちに食べさせます。

元気な群なら1週間で1枚(約250g)をぺろりとたいらげるので、カラになったらまた次のえさを与えます。

 

花がたくさん咲いているこの時期に人工的にエサをやるの?と思うかもしれませんが(私もそう思いました)、これを与えることで群のパワーがかなりアップします!

 

この時期、はちたちは蜜をためる前にまず幼虫をどんどん育てて仲間の数を増やすことに専念しています。なので、主に幼虫たちのえさになる花粉(=タンパク質)を与えるとぐんとはちの数が増えるようです。

元気なエイミー群(A群)はおかげでどんどんはちが増えています。

消滅するかと思われたベティ群(B群)も、えさを入れてから若干持ち直しつつある模様…。

 

自粛やら何やらで世相の暗い今日この頃、小さな生き物たちがけなげに働いている様子を見ると、ほんとうに心癒されます…。

 

オオスズメバチコーヒー

朝のコーヒーにオオスズメバチ入れてみました。

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・・・半分ウソです。

 

秋に作ったオオスズメバチのはちみつ漬けの、はちみつ部分をコーヒーに入れようと思ったところ、オオスズメバチにくっついた分のはちみつがもったいないのでコーヒーにドボンして溶かしたのでした。

スズメバチ部分は基本食べません。(食べてもいいけど。)

 

オオスズメバチのはちみつ漬け。

1~2年寝かさないと生臭い、とものの本に書かれていましたが、数か月だけど別に変なにおいはありませんでした。

スズメバチをもっと入れないといけないのだろうか。(今回は2匹/180g)

 

さて、すっかり暖かくなったものの、未だ梅の花が咲きません。

一般には春分の日頃から内検をするらしいのですが、まだ寒いので内検はもう少し先かな…。

今日は巣箱と巣枠の整理&掃除。

本来冬にやる作業ですが、冬は寒すぎるので春の方がいいです。

こびりついた蜜蝋やプロポリスも、日なたで少し温めると柔らかくなって剥がしやすくなります。

 

これがプロポリス。

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薬効があるといわれていますが、はちみつや蜜蝋と違ってプロポリスを利用可能な状態にする(サプリとか)のは素人には難しそうです。

御覧の通り、ベタベタした鼻くそみたいな感じ。

日本の養蜂家たちはよく「蜂ヤニ」と呼びますが、「プロポリス」より「蜂ヤニ」の方がしっくりきます。

 

きれいにした巣箱を日光消毒。

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お湯で洗うという話も聞きましたが、木がゆがみそうで心配なのと、それほどひどく汚れていないので掃除はこの程度ですが。

なんとなく、新年度を迎える気分です。