蜂醤
去年は桜やりんごの香りがあった春の蜜。
今年は香りは弱めですが、クセがなくとても食べやすい。
おそらくハリエンジュ(=いわゆる「アカシア」)とクローバーが多めに入っていると思われます。
色も淡くて透明度が高くてきれい。(自家用なので瓶が適当ですが)
日本人好みの一品になりました。
個人的にはクセのある蜜が作りたいので、夏の蜜はもうちょいパンチがあるタイプを期待…。
さて、こちらは冬から計画を温めていたもの。
「蜂醤」の仕込みを行いました。
魚醤の、蜂の子バージョンです。
不要な雄ばちの子の利用法として…。
雄ばち用の巣枠(巣房のサイズが違う)を入れて、雄ばちをその枠に集中して産んでもらい、羽化直前に一気に除去することで、ダニ(雄ばちに多く寄生する)の退治をしています。
「一気に除去」とはつまり巣房をハイブツールでがっつり削ってしまうことなんですが、ぶちゅぶちゅ潰して捨てるだけというのもなんだか忍びない…。
蜂の子の佃煮にする、とかも聞きますが、あまり食指が…。
と、思っていたところ、勝手に尊敬している昆虫食のレジェンド内山昭一さんが著書で「蜂の子醤」についてちらっと言及していらっしゃいました。
おお、これこれ!
というわけで実践。
プロセスは、
①はちの子を巣房からほじりだす(グロイので写真は自粛)
②20重量%の塩と混ぜる
③冷暗所に半年以上置く
④漉す
以上です。
①は、まあなんというかサザエとかエスカルゴとかを殻から引き出す感じ。
幼虫に近い真っ白な子から、ほぼ成虫のふさふさ毛の生えた子まで、いろいろいました。
半年後が楽しみです。