2019年スズメバチ対策まとめ
スズメバチとの闘いもあと少し!(あと1か月弱)
お盆以降ずーっとスズメバチ三昧だったので、ここらで少しまとめをば。
今年試したスズメバチ対策は、以下のとおり。(やれるだけのことは全部やりましたよ~。)
その1:長野式スズメバチ捕獲器
巣門前でミツバチを捕まえて飛び上がったオオスズメバチをとらえるトラップ。
たぶん養蜂家はみんなこれを巣箱につけています。
オオスズメバチ、キイロスズメバチ、アシナガバチなどが入ります。ガも入ります。たまにカエルやキリギリスも入ります。
オオスズメバチが生きたまま捕獲できるので、その後はちみつ漬けなどに利用するのに便利。
養蜂問屋から買いましたが(値段はそこそこします)、自作もできるようです。
お盆ごろに設置しますが、そのころは雄バチも結構入ります。(働きバチは小さいので網の目から出られます)
入ったハチが死んで溜まるとかなり臭いです。
その2:粘着テープ
オオスズメバチは、ピンチになるとSOSフェロモンを出して仲間を呼びます。
その習性を利用して、生け捕りにしたハチをネズミ捕り用粘着テープ(ホームセンターに売ってます)に1匹くっつけて置いておくと、仲間がどんどん集まってきて、どんどんくっついて、ものすごいことになる…という仕掛け。
写真では真っ黒になっていてグロイですが、これが普通です。
オオスズメバチには効果絶大。
最初の1匹を捕獲器または虫網で捕まえて生きたまま粘着テープにくっつける、というハードルさえ越えられれば、おすすめ度No.1です。
なお、仲間を呼ぶ習性がないキイロスズメバチには全く効果なし。
その3:ネット
刺さないと言われても、スズメバチがぶんぶん飛び回るところで作業をするのがどうしても怖いので、巣箱全部をネットで囲いました。
巣箱が少なければ有効です。
ただし費用はかかります。
ネットの網目は9mm。みつばちはまあ通れます。オオスズメバチは通れません。キイロスズメバチは通れるやつもいます。
オオスズメバチが群れで襲来して巣箱を乗っ取る、ということはこれで完全に防げると思います。
が、ちょっとした隙間が見つかったり、小さめのキイロスズメバチだったりすると中に入ってきます。(でも捕まえたみつばちを抱えて出ることはできない。)
また、スズメバチたちがネットの外を巡回しているので、通り抜けに手間取っているみつばちは捕獲されています。
わたし的には、スズメバチがいないところで内検作業ができるので、精神衛生上よいと思います。
が、これを見たKさんは、最初は「巣箱が少ないならこれもいいなあ」と言っていたものの、この状態で作業していたらみつばちにやたら刺されたので、 結局「囲ってしまうとみつばちが不機嫌になるからよくない」と言っていました…。
その4:ペットボトルトラップ
ペットボトルに、焼酎+酢+ジュース(+ブドウの皮)を混ぜた誘引液を入れたトラップ。
週に1回くらい取り替えます。
誘引液の配合は毎回適当ですが、けっこうスズメバチが入ります。(みつばちは入りません)
オオスズメバチも入ります。
夏場はカブトムシまで入ります(笑)。
コスパ抜群。
その5:虫網
侮ることなかれ。
キイロスズメバチ、オオスズメバチ、どちらもいけます。
オオスズメバチの方が的が大きくて動きが遅いので捕りやすいです。
これで捕らえたオオスズメバチは、はちみつ漬けにしたり、粘着トラップに付けたりします。
キイロスズメバチは捕ったら足で潰して、次を狙いますが、オオスズメバチは前述のとおり仲間を呼ぶので、捕ってもその場で潰してはいけません。離れたところで殺しましょう。
重要なのは、一回でしとめること。
Kさんは、これを失敗してオオスズメバチに刺されて病院行きになったそうです…。
リスクと隣り合わせですが、ゲーム的面白さもあります。
どの方法もそれぞれ長所短所あるので、複数種類を組み合わせて対策するのが重要みたいです。
なので、来年もおそらく全部やるでしょう…。
なお、私は自分でもスズメバチに対してやたら過剰に反応していると思いますが、多くの養蜂家は、オオスズメバチに巣箱を乗っ取られるのさえ防げれば、あとはスズメバチがぶんぶんしてても割と気にしません。
特にキイロスズメバチは、巣箱を乗っ取ることはなくみつばちを一匹ずつ捕まえていくだけなので、大した被害ではないとみなされ、ほぼ放置です。
スズメバチも、自分の巣を攻撃されると反撃してきますが、餌(=みつばち)を捕りに来ているときは基本的に人間を攻撃することはありません。
(虫網で直接攻撃した場合は反撃してくることがありますが。)
実際、養蜂やっている人たちにとって、秋の最大懸案事項はスズメバチではなくダニです。
ダニについてはまた今度。